第十五夜 結びの焼酎

結びの焼酎

米や芋など農産物は大地の神に、魚や貝類は川と海の神様に感謝する。

八百万の神々を迎え入れる日本人は、自分たちの力を超越したものへ、畏敬と感謝の念をはらい供え物をしてきた。
やがて、人と人の間にもそうした風習が伝承されていく。

年下の者が目上の者へ、師弟が恩師へ、その土地で取れた物産を節目節目に贈ることが、ならわしとなった。
御歳暮もそうした中から生まれ、正式には歳暮祝いとして贈り、いただいた方は歳暮返しをした。

使用人から歳暮をいただいた親方は、お返しに焼酎を贈ることも多かったという。
どうぞこの焼酎でゆく年をふりかえり、くる年に新たな夢をたくしてくれとの心づかい。
焼酎を酌み交わすことで深まる絆があり、贈り贈られることで強くなる縁もある。

人と人を結び合う大地の芳醇なる贈り物に、感謝。

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