大口酒造の
取り組み
大口酒造では、お客様に安全・安心でおいしい焼酎をお届けするため
HACCPによる衛生管理や、地域性および環境への関連を考慮し、
地球環境との調和を目指しさまざまな取り組みを行なっております。
衛生管理への取り組み
お客様が安心して当社の製品をご愛飲いただく事を目的とし、焼酎製造から出荷までの各過程にHACCPによる衛生管理を導入しています。
HACCP(ハサップ)
(Hazard Analysis and Critical Control Point)とは
食品製造事業者自らが、食中毒菌汚染や異物混入等がある食品を原因として起きる人体への危害要因(Hazard)を分析(Analysis)し危害要因を把握したうえで、食品製造の全工程の中で、それらの危害要因を除くため、特に重要(Critical)な管理(Control)を行う工程(Point)を定めた製造管理により食品の安全性を確保しようという方法であり、それぞれの頭文字をとり命名されています。
JFS-B規格の適用証明を取得
大口酒造は、HACCPによる衛生管理を包括するJFS-B規格の適合証明を取得しています。
取得年月日:2021年8月11日
登録番号:JFS-B21001745-00
JFS-Bとは、一般財団法人食品安全マネジメント協会(JFSM)は国際標準に整合する食品安全マネジメント規格や認証スキームを構築、運営するため2016年1月に設立された団体です。
JFS-Bは、食品安全マネジメント協会が作成した規格であり、安全な食品を製造するために、その組織の取組を、内部監査者や外部の評価者が検証・評価する規格です。特にB 規格においては、HACCPの原則・手順を包括しています。
具体的な内容と今後の展望
原材料の搬入から焼酎製造出荷までの各工程を分解精査することで危害要因を分析し重要管理工程を抽出した上で、HACCP運用に係るマニュアル作成と社長による食品安全方針の策定を行いました。
それに伴い、各工程における手順書や記録を一括管理することで、実情に即したシステムとして運用しています。
HACCPによる衛生管理は 、国連の国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)の合同機関である食品規格 (コーデックス) 委員会から発表され,各国にその採用を推奨している国際的に認められた管理方法です。
国内消費者への安全・安心はもとより、今後の海外展開も見据えて活用してまいります。
環境への取り組み
当社では以前より環境問題に関心を持ち、取り組み方法を模索していました。
当社が事業活動を行う際に、どのような環境負荷が発生しているのか、また、どのように改善すべきかを検討するために、「エコアクション21」による環境マネジメントシステムを導入しました。
エコアクション21認証・登録
環境省主催の環境に関する認証制度である「エコアクション21」に大口酒造株式会社・本社工場が認証・登録されました。
認証・登録年月日:2006年12月15日
登録番号:0001203
平成20年12月には関連事業所である、本社事務所、第二蒸溜所、配送センターの更新審査を行い現在、全事業所でエコアクション21に取り組んでいます。
CO2排出量の削減
令和2年度の全事業所CO2排出量は3,094tであり、前年比98%に減少しました。
エコ活動の継続により、H21~R5の15年間で削減したCO2量の積算値は16,934トンとなり、H20年度の排出量(4,957トン)の3.4倍以上の量となりました。
リターナルビンの採用
リターナルビンの採用
R900ビン製造時のCO2排出量は512g/本です。
R900ビンの再利用により、20年間でCO2排出量を2,824t抑制しました。
これは当社の11ヶ月分のCO2排出量に相当します。(R5年度CO2排出量:3,094t)
焼酎粕と畜産のコラボレーション
当社では、現姶良農業試験場の川井田氏の指導の下、焼酎粕を養豚の飼料として有効利用する事にしました。
川井田氏は、鹿児島県畜産試験場時代の平成4年に焼酎粕が豚の試料として有効であることを実証されました。
現在、当社と地元畜産業者との商談にて具現化されています。