第五夜 焼酎作法道

焼酎作法道

現在、 最も一般的な焼酎の飲み方といえば、6:4、5:5 といったお湯割りであろう。あらかじめ温めたグラスに好みの分量のお湯を注ぎ、次に焼酎を細く静かに注ぐ。
しかしながら、焼酎本来の飲み方は、意外に複雑で繊細なのである。

まず割水であるが、ミネラル分を多く含む「硬水」を最上とする。コーヒーやお茶に「軟水」が向いているのと、ちょうど逆なのだ。

 

次に作り方であるが、焼酎に好みの分量の割水を入れ、これを温める。燗付けの温度は、各自好みの分かれるところだ。熱すぎず、ぬるすぎずが無難であろう。できれば専用の容器に入れ、直火でつけるのがよい。

この黒ヂョカ、使った後に決して水洗いをしない。使い込むほどに独特の光沢を発し、また、お湯を注ぐだけで、香ばしい焼酎の薫りが立ち上がる。

最近では、囲炉裏のあるご家庭を探す方が困難ではあるが、石油ストーブで充分に代用できる。

焼酎本来の妙味は、古式床しい作法にあり。

割水(割り水・わりみず)
鹿児島で飲んだ焼酎と、関西・関東で飲んだ焼酎の味が違うという話をよく聞きますが、水道水で焼酎を割ると味の劣化を招く事があります。 おいしい水でお試しください。
硬水・軟水
硬度が低い水を軟水(軟水は軽くすっきりした味わいが特徴)で、硬度が高い水を硬水(重くコクがあるのが特徴)といわれています。
硬度とは水の中のカルシウム、マグネシウムなどミネラル分の多い水のことをいいます。
一般に全硬度(ミネラルの含有量)が14以上を硬水、8程度を中硬水、3以下を軟水とよびます。

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