第十七夜 土の酒

土の酒

大地に蒔いたひと粒の種は、あたたかい陽を浴び、雨にうるおい芽を出し、葉をひろげ、花をつけ、実を結ぶ。

芋焼酎の主原料であるサツマイモも、母なる大地ですくすくと育つ。
手にとれば土の香りを放ち、洗ってあげれば純朴な少年のようにはにかむ。
そのサツマイモに感謝の気持ちをささげながら、人々は丹精こめて最高の焼酎に仕上げていく。
「地酒」とは、その土地でしかできないこだわりをもった酒である。

口にふくむと、大地のぬくもりがひろがるし、体にしみわたる時には、かすかに大地の鳴動のような興奮を覚える。
土が育ててくれたから、親しみがわく。

土の力が伝わるから、元気が生まれる。

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