黒ヂョカとカラカラ
鹿児島県では、素朴なカズラのつるをつけた黒ヂョカは、いも焼酎のお燗には欠かせません。飲み終わっても決して水洗いはせず、使い込んで焼酎をしみ込ませ、水だけ温めても焼酎の味がするように使い込むのが黒ヂョカです 。沖縄のチュウカァと鹿児島のチョカとの違いは、つるの部分と焼成温度にあります。
チュウカァのつるは籐製で、導体に固定してあるため、細工が難しく壊れやすいので、沖縄が本土に復帰する昭和47年までは一流料亭で使用されていましたが、今日ではすっかり姿を消し、カラカラに替わりました。