ふるさと伊佐

ーこの豊かな自然がふるさとであることのよろこびー

焼酎のふるさと

広々とした大地、その大地をうるおす清らかな水が、ゆったりと流れ深い緑の中で清らかさを増し、白い水のカーテンとなって岩を滑り落ちます。旨い水の湧くところに名酒あり。その言葉通り、伊佐錦のふるさとは、うまい水で満ちあふれています。
大口酒造では自然が育んだ水を割り水に使って焼酎に新たな命を吹き込みました。この伊佐盆地の恵みの水は、企業だけで潤うことなく、地域の人々と分かち合い、地域とともに歩んでいます。
鹿児島でも、伊佐盆地の冬の厳しさは北の大地を思わせます。空は澄み、ピーンと張り詰めた冷気が米をはじめ大地の幸のおいしさをひきたててくれます。伊佐錦も、この厳しさと優しさを併せ持つ風土の中から生まれました。
春は忠元公園の桜。夏は奥十曽の清流・せせらぎ・河鹿の声。秋には紅葉を纏った曽木の滝。そして冬には伊佐盆地に降りそそぐ満天の星あかり、四季折々に見せる美しいふるさとはうまし焼酎のふるさとなのです。

焼酎のふるさと伊佐地方は、「巨木のふるさと」でもあります

エドヒガン(桜)

2000年(平成12年)林野庁が選んだ全国の巨樹・巨木「森の巨人100選」として大口市(現 伊佐市)に現存するふたつの巨木が選ばれました。
そのひとつが、樹高28mの奥十曽「エドヒガン(桜)」(写真左)、もうひとつが、樹高41mの「三州谷大ケヤキ」です。
おいしい焼酎が生まれる風土、それは「森の巨人」たちにとっても住み心地のよい風土なのかもしれません。

三州谷の大欅(おおけやき)

さつま・日向・肥後の境をなす三州の渓谷に高々とそびえる大ケヤキ。 古来より人々に崇められてきた愛樹である。この間根ケ平国有林の中で最古のもので、樹齢推定千年に達し、大人5人で抱きかかえる大樹として今もカクシャクたるものがある。 左の渓谷(欅谷)300m上流には滝または滝に連なる山岳滝や山岳渕がある。

※森の巨人たち百選
林野庁が次世代への財産として残すべき 「国民の森林」 を選び、保護活動を進めることに、具体的には全国の国有林の中から 直径1m以上の樹木や地域のシンボルになっている樹木を候補に、百本を選んだもの。

東洋のナイアガラとよばれる「曽木の滝」と十曽池

※水源の森百選

林野庁が豊かで良質な水の源泉として適切に保全・整備され、地元住民による森林を育 てる努力や歴史的な評価が認められている等の優れた特徴のある水源の森について、全国で100カ所を選定。 ※森林浴の森百選 日本の森林を21世紀へ引き継ぐために全国から公募により選定されたもの。

曽木の滝発電所跡

曽木の滝下流1.5kmに1967年(昭和42年)の鶴田ダム完成とともに湖底に水没し、在りし日の外観を残しているのが、曽木の滝発電所跡です。1年のうち7月~9月の一時期だけ、湖底から姿を現します。 湖底から忽然と現れたヨーロッパ風レンガ造りの遺跡の優雅な姿に、ふるさとの歴史を感じます。

 

※曽木発電所遺稿 (国土交通省九州地方整備局 鶴田ダム管理所より)

鶴田ダムの上流約9kmの場所に、初夏から秋にかけてだけ姿を現す赤レンガ造りの建物があります。 1909年(明治42年)、牛尾大口金山の電源供給のために建造された水力発電所の跡です。 現在のチッソ(株)や旭化成工業(株)の設立者である野口遵(のぐちしたがう:1873年~1944年)によって設立された曽木電気(株)の第二発電所として建設され、曽木の滝の落差を利用した水力発電を行っていました。

 

保存活用への道のり (国土交通省九州地方整備局 鶴田ダム管理所より)

 

1966年(昭和41年) 鶴田ダムの完成により大鶴湖底に沈むこととなった発電所の存在は、次第に人々の記憶から薄れていく。
1999年(平成11年) 保存活用の動きが起こる。
検討委員会が設置される等、大口市(現:伊佐市)を中心に県や国、NPOなどが一丸となっての保存活用への取り組みが始まる。
2004年(平成16年) 鶴田ダム管理所が補強工事に着手。
堆積土掘削に始まり、鉄骨補強、壁面補修、レンガによる補修などを実施。
補修レンガに自分の名前を書き入れる「レンガサポーター」約1600人の協力も受け、この補修工事も2010年(平成22年)で完了。
2006年(平成18年) 登録有形文化財に登録。
2007年(平成19年) 近代化産業遺産に認定。
2009年(平成21年)

築100周年を迎え、イベント時のライトアップや遊覧船運行等、有効活用への取り組みが現在進行中。

 

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