大口酒造株式会社
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焼酎夜噺

第八夜 生涯の伴侶
第八夜 生涯の伴侶 幻と呼ばれる焼酎がある。プレミアのついた焼酎がある。 酒販店やインターネット上では「稀少の…」とか「入手困難」とかのキャッチフレーズと共に、驚く程の高値が付いた焼酎が氾濫している。

大衆の酒、庶民の味方であったはずの焼酎を、いったい誰が高嶺の花にしたのか。

元来焼酎とは、キャビネットなぞに鎮座させて、矯めつ眇めつ眺めるものではない。 「だれやめ(疲れ止め)」の言葉に象徴されるように、一日の疲れを癒す日常の酒であり、誤解を恐れずに言えば夕餉に無くてはならないテーブルワインのようなものである。

毎日一合、あるいは二合。そしてその時々の旬の肴があれば、他には何も要らない。ひとときのブームに踊らされて世間がどんなに騒ごうとも、私は、私が選んだ焼酎を飲み続ける。幻でもプレミアでも無い。生涯の伴侶と呼べる焼酎が、ここにいる。
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